心配しなくても大丈夫

発達障害の子供を持つお母さんは、子供の将来のことをとても心配している。
まあ、それは当然のことなんだけれど、あまり悩みすぎないでほしいな、っていつも思っています。
最近は「大人の発達障害」がテレビなので取り上げられることも多いので、「この子は将来ちゃんと生きていけるのだろうか」と不安になってしまうのも仕方ないかもしれません。
しかし発達障害は、大人になるにつれて自然と解消されることも多いんですよ。
発達障害というのは、先天性のもの。
だからと言って「一生治らない病気」ではありません。
発達障害の子供は、さまざまな能力の中の特定の部分がうまくできないだけなんです。
そしてそれは、大人になるにつれてゆっくり変化していきます。
普通よりは発達のスピードが遅いけれど、できないまま一生を送らなければならないわけではありません。

子供のころは教室でじっとしていられず、勉強も全くできなかった人が、中学、高校になると落ち着いていられるようになるというケースも多いんですよ。
この間小児科に遊びに来た男の子は、高校2年生。
実はこの子も、小さい時にうちの病院に来ていたのだそう。
そして、当時は落ち着きがなく、予定外の事にはパニックを起こしてしまうなど、典型的な発達障害の症状が出ていたと先輩看護婦さんから教わった。
でも、目の前にいるその青年は落ち着いていて礼儀正しく、とても発達障害には見えなかった。
話を聞くと、小学校時代は勉強も分からないし、じっと座って話を聞くのも嫌でしょうがなかったけれど、中学に入った頃からみんなと一緒に授業を聞いていられるようになったそう。
そして無事に受験をパスして高校生になり、今は部活に夢中とのこと。
そして高校を卒業したら、昔から好きだった機械いじりを勉強するため、工業系の専門学校に進みたいと夢を語ってくれた。
私はそれを聞いて、なんだかとってもうれしい気分になりました。
発達障害でも、こんなふうにちゃんと自分の道を見つけ、青春を謳歌することが可能なんだ!って。

また、苦手な分野をカバーするものを見つけ、その世界で才能を開花させる人もいますよね。
だから、大切なのは子供の可能性を信じることではないかと思います。
発達障害の子供の支援で大切なのは、「何が得意で、何ができないのか」を周囲がしっかり把握すること。
そして、それぞれの子供に合った支援をしながら、少しずつ、できないことに関しても教えてあげればいい。
発達障害の子供をもつお母さんは、ゆっくり、子供と一緒に育っていくつもりで子供に接していって欲しいなと思います。

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