転職のきっかけ(1)

看護師

初めまして、大阪府にある病院の小児科で働くあやです。
ちょっと前まで別の病院の内科で働いていた私ですが、新規一転小児科へと転職。
今は子供たちに囲まれながら、いろんなことを考えつつ、悩みつつ、だけど笑顔に癒されつつ働いています。

私の職歴

私は28歳なのですが、転職して小児科に来た時は27歳。
つまり、小児科では一年働いていることになります。
一年・・・うーん、早い様な短い様な、微妙な気持ちですねー。
上にもかいてますが、私はもともと別の病院で内科の看護師として働いてました。
正直、就職がきまった時は「ずっとこの病院で働くんだ!」って気持ちばっかりで、転職するなんて思ってなかったなーってカンジです。
実際、そんなに悪い職場でもなかったんですよ。
お医者さんも良い先生だったし、先輩の看護師さんも優しかったし。
だけど、なんかね・・・働いているうちに、「あやには合わないかも」って思う部分が増えてきた。

前の病院は凄く大きい病院で、一日に患者さんがいっぱいくるところでした。
私はそこでお医者さんの指示通りに点滴をしたり、血液検査の準備をしたり・・・ってことをやってました。
まあ、普通の看護師の仕事です。
入院している患者さんの状態を見る仕事とか、夜勤の見回りとか、一般的に「看護師の仕事」として連想する仕事は全部やってきたつもり。
仕事自体は楽しかったんだよ。
だけど、なんか「違う」って思ったの。

転職した理由

仕事は楽しいんだけど、忙しすぎて患者さんとのやりとりがおざなりっていうか、機会的になってしまうのが凄くイヤだったんだよね。
例えば、血液検査なんかすると不安な顔する患者さんも凄く多い。
一度来た女の人が、たまたま病院でやった尿検査で糖が出て、「糖尿病かもしれない」って疑いがかかったの。
病院に来て、いきなり「あなたは糖尿病かもしれないから検査してね」って言われたら、誰だって動揺するよね。
その女の人だって、泣いてたから・・・。
そういう患者さんに、「大丈夫ですよ」とかやさしい言葉をかけたり、不安な気持ちを受け止めたり、そういうのだって看護師の仕事だと思うんだ。
だけど、忙しすぎてそういう時間が無い。
ぶっちゃけ、患者さんと話してたら「忙しいのに」って先輩に怒られたこともあった。
私は「患者さんの話を聞いてあげることだって仕事なんじゃないか、私は看護学校でそれが一番大事だって教わった」って言い返したけど、「じゃあ並んで待ってるお客さんの気持ちはどうなるの!?そういうお客さんだって、みんな不安なんだよ!」って言い返されて何も言えなかった。
忙しいんだよね、確かに。
忙しくて忙しくて、患者さんひとりひとりに向き合う暇なんてぜんぜんなかった。
これが看護師の理想と現実だって思ったこともある。
私は理想を持って病院に就職したけど、現実は甘くないんだ・・・って納得しようとしたこともある。
だから、この時点ではまだ「頑張ろう」って思ったんだ。