しつけのせいじゃない

発達障害の子供と接するようになってから、いろんなことを勉強する様になりました。
例えば、スーパーで転がって泣いている子供がいる。
私は「しつけが悪い」んだと思ってたし、「親は何してるんだろう」「あれ、おかしいんじゃないの」って思ったこともあった。
だけど、発達障害のことを勉強してから「なんて恥ずかしいこと思ってたんだろう」と思う様になった。

発達障害の子供は、気持ちの切り替えがとても難しい。
例えば目の前にほしいものがあったとする。
健常児なら、泣くことがあったとしても、きちんと言い聞かせれば理解することができるし、納得するだろう。
だけど、発達障害児の場合はそれが難しい。
「今日は買ってもらうことができないから諦めよう」と気持ちを切り替えることが難しい。
だから、パニックを起こして泣いてしまうのだ。

こういうこともある。
大きなショッピングモールだと、お店がたくさんあるので、日によって行きたい場所が違うだろう。
「いつもは買い物に行ってからカフェに行っていたけれど、今日は映画にいってかららカフェにいこう」。
ごく単純な発想だろう。
だけど、発達障害児にはこれが難しい。
いつもの順番で行動しないと、不安になってしまい、癇癪やパニックを起こすのだ。

これは、障害の特性なのであってわがままな訳じゃない。
それに、親の育て方でどうにかできる問題でもない。
だけど、発達障害の症状が浸透していないせいで、子供ばかりでなく親まで「しつけがなってない」と怒られたりするのだ。

こういう悩みは本当に良く聞く。
発達障害児は、見た目には普通の子供なので、「障害がある」ということがなかなかわかって貰えない。
発達障害について説明しても、症状の出方が一人ひとり違うので、一概に「こうです」というのも難しい。
私も、発達障害児について説明をしろと言われる度にいつも思うのだ。
「これで、本当に説明をすることができているだろうか」と。

友達とご飯を食べに行くとき、仕事の流れで発達障害児の話になることもある。
その時、友達に説明するけれど、やはり良くわからない様だ。
一人ひとり症状が違うものを「こうだ」と説明することって難しい。
良く知って貰おうと思っていろいろ言うけれど、結局なんていっていいのかわからなくなって、教科書どおりの説明しかできないこともある。
小児科で散々発達障害児と接しているくせに、本当に駄目なやつだと思う、

この障害のことがもっともっと浸透しないと、障害児のママさんたちはずっと理解されないまま辛い思いをしなくちゃいけない。
しつけなんか、人一倍頑張っている人のほうが多い。
人に迷惑をかけない様に、努力している人の方が多い。
なのに、理解されないなんて絶対悲しい。
現状を知れば知るほど、なんとかしなきゃいけないって思う。

発達障害児は、30人に1人いるとも言われてる。
こんなに多い障害なのに、この程度の理解しかされてないなんてあんまりだ。
それとも、多すぎるからこそ「どんな障害か」がつかみにくくて、理解されないのだろうか。

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