発達障害の教育で必要なこと

発達障害の子供の教育は、普通の子供の教育に比べて多くのサポートが必要になります。
たとえば言葉を覚えることにも、様々な工夫が必要。
生涯のない子供のばあい、周りの大人やテレビなどで話されている言葉を聞き、自然とそれを覚えていきます。
そしてはじめは簡単な単語を発するようになり、やがてきちんとした会話ができるようになりますが、たとえひとことでも、その言葉にはきちんと意味があります。
たとえば目の前に犬がいれば「ワンワン」といったり、お母さんに用事があって「ママ」というなどと、自分の認識したことや欲求と言葉がきちんとつながっていますよね。
しかし発達障害の子供の場合、そのようなつながりをうまく作ることができず、言葉は発するものの会話として成立しない、もしくは言葉自体をなかなか覚えることができないというケースもあります。
しかし、生きていくためには他の人とコミュニケーションをとれなくてはなりませんから、発達障害の子供が言葉を覚え、自分の意思を他の人に伝えることができるようにするためにサポートしていかなくてはなりません。

発達障害児への言葉の教育には、絵の描かれたカードがよく利用されます。
以前書いた通り、うちの病院でも診察の流れを説明する時などに絵カードを利用していますが、言葉を覚える時にもカードを使った方法はとても効果的なのです。
身近なものの名前や体の部位など、普段の生活の中で子供が接するものの名前が分かると、興味の対象も広がりますし、それが次の会話を生むきっかけにもなるのです。
また、もう少し年齢が上がった子供の場合、たんなる物の名前の暗記ではなく、自分の気持ちを言葉で表現することや、他の人の気持ちを読み取ってそれにふさわしい行動をとることも必要となってきます。
この場合にも絵の描かれたカードで学ぶことで、わかりやすく理解することができるようです。

障害を持った子供でも、じっくり時間をかけて、また適切な方法を使って学習すればきちんと興味を持って取り組んでくれるものです。
ポイントは、子供自身が「楽しい!」「もっと勉強したい」と感じられるような環境を作ってあげることですよね。
大人が必死になりすぎて、子供に教育を押し付けるようなかたちではうまくいきません。
これは障害のない子供にとっても同じことが言えるかもしれませんね。
私たちも、子供たちが楽しみながらいろいろなことを覚えて成長していくためのお手伝いをしていきたいと思いますので、お母さんたちも根気強く子供につきあってあげてほしいな、と思っています。

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